「でんさい」はこんなに便利な決済方法です!
全国多数の銀行・信用金庫・信用組合が加盟している”でんさいネット”というシステムにより電子記録された債権を「でんさい」といいます。
この「でんさい」とはどういうものか、というと紙でやり取りされていた”手形”を電子データとしてやり取りすることができるというものなのです。
今までは手形というと、そのもの1枚をすべて、もしくは裏書譲渡するか、という使い方でしたが、一部の金額を割引して先に決済してしまうということもできます。
ですから支払期日までまだ日にちがあるけれども早急に支払いをしたい、といったときにも使うことができるのです。
でんさいの導入費用について
「でんさい」を導入するにあたって初期費用、というものは特別ありません。
ただし使用する金融機関によって、諸手続きに必要な費用というものは異なります。
口座間送金決済という方法によりやり取りされますが、債務者が債権者の口座に直接振り込みをするのではなく、支払期日に債務者が口座に入金した時点で債権者の口座に決済されます。
”発生記録手数料”(手形の振り出しにあたります)をする場合に450円前後(他行への決済の場合には750円前後)が1度の手続きで債務者に課金されます。
また、決済されるタイミングで課金される”決済手数料”というものがあり、200円前後となっています。
”譲渡記録手数料”というものは手形の裏書譲渡に相当するもので、このタイミングでは債権者に対しての課金となり、300~500円(決済口座による)となっています。
先ほどお話しした分割を行う場合に必要な”分割譲渡記録手数料”の場合にも譲渡記録手数料と同じ課金が発生するケースが多いでしょう。
このほかにも記録情報を変更する際に発生する手数料など様々な項目があります。
ただし、これは金融機関により金額も、項目も異なります。
取引する口座をどこにしているのか、で異なるのでご自身が取引されている口座、そして決済先となる相手先様の口座はどこにあるのかを知っておくとよいでしょう。